「……9度あることをもう少し自覚しろ。」 「……し…てるもん」 「……お願い、病院までもう来てるんだから」 「…………。」 「ほんと……季蛍似だよな……」 「……。」 「愛優、ほら。」 腕を引いて車から降ろし、そのまま病院へと向かう。 「…ねぇやだ、離して」 「離さない」