それから20分くらいすると、医局に季蛍が入ってきて。 蒼先生の横に座ると、蒼先生の白衣を引っ張って 「……ねぇ」 と声をかけた。 蒼先生は季蛍をみると 「…どうした?」 と首を傾げた。 「…薬、…が欲しい………です」 「…薬?」 「…あの…………」 「…何?辛い?」 「……じゃなくて…発作止めの薬…」