それからリビングで仕事の整理をしていたんだけど、なかなか上がってこない季蛍に違和感を感じた。
「もう季蛍がお風呂入ってから30分以上たってるよな…」
「ん?……あ、ほんとだ。いや…40分くらいたってるんじゃ…」
「何してんだ…」
リビングを出て向かうのはお風呂場。
「…季蛍?もう40分たってるけど」
「……」
「…ハァ。開けるよ」
お風呂場のドアをゆっくり開くと、ピンクに濁った湯船に浸かる季蛍がいた。
「…季蛍」
呆れたように名前を呼べば、瞑っていた目を少し開いた。
「…ん」
「季蛍もう出ろ。……そんなずっと入ってたら熱が上がるだろ?」
「……ぅん」
だけど湯船に浸かっている季蛍は、目を瞑って何度か首を振る。
「体流して出てきて。」
頷いた季蛍を見てからドアを閉める。


