「なぁ、最近どうして発作止め飲む?」






俯く季蛍の目の前にしゃがんで聞いてみるも、季蛍は目を合わせない。







「喘息この頃落ち着いてたし、薬飲む必要ないと思ってたんだけど」








「……心配…だから…」







「……。

そっか、季蛍顔赤いね。もう帰るか」










「じゃあ僕も帰ろうかな…」










「友那さんの体調は?よくなった?」










「いや…毎晩連絡してるんですけど、昨日8℃あったんですよね。


薄着してんですかね……全然下がってないんですよ」










「友那さんのこと診てからまぁまぁたってるよな?」







「そうなんですよ。……だから友那…ちょっと今回こじらせてるみたいで」









「そっか。まぁ…お大事に」









「はい。……季蛍も……こじらせないようにしろよな」








高島は季蛍の頭に手を置くと、





「じゃ、お疲れ様です」











「お疲れ様。また明日」