「季蛍、起きろ。」







「………」







「遅刻するぞ」







「…んー」








枕元の携帯電話の時間は6時ぴったり。







……早いって。







「早く」








蒼はベッドに乗ってきて、私の体を揺すった。











「……なんか頭痛い」








ようやく目が覚めて体を起こすと、無意識に呟いていた。