仕事着に着替えた奏太は、寝癖のついた髪の毛を気にしているようで、さっきからずっと触っている。 「…まだ跳ねてるよ」 「どうしよー…直んない」 「先ご飯食べちゃえば?」 「……うん」 「仕事、今日も遅い?」 「あぁー……まぁ」 「そっか」 「……小児科疲れるけどさ。子供めちゃめちゃ可愛いよ」 ご飯を飲み込んで奏太は言った。 「子供かー……」