先にベッドで眠っていた私の隣に、帰宅した奏太が潜ってきた。
「…おかえり」
「ただいま。……疲れた、マジで」
携帯を見ながら奏太は呟く。
「……忙しかったんだ、今日」
「そこそこ…な」
ため息をついた奏太は、目覚ましだけセットすると携帯をベッドサイドに置いた。
「ふー………」
布団に潜ってきた奏太は、まず私のパジャマを引っ張る。
「伸びるってば…」
「……癒しなの」
そう言って抱きしめられた私も、奏太の背中に手を回す。
「…昨日から一睡もしてないんだもん、俺」
「あら……そりゃ疲れたね」
「ほんとだよ」
そう言って顔を上げた奏太は、私の唇を塞ぐ。
「!?」
突然のことに抵抗する暇もなく。
受け入れるがままだった。