食堂には、やっぱり季蛍の向かい側に蒼先生。
その姿を見つけて、俺は蒼先生の隣の席に座った。
「お邪魔しまーす」
「あッ…!!」
小さく声を上げた季蛍は、何を思ったか椅子を引いて席を立とうとした。
「待て。話が終わってないだろ?座れ」
蒼先生の言葉に、季蛍はまた嫌々蒼先生側に椅子を引いた。
「…説明しろ。俺が納得するまでオムライスお預け」
「えぇーっ………」
しょんぼり肩を落として、季蛍は机に並べられた無数の錠剤を見つめる。
「…あれ?これ前に処方した薬ですよね?」
見覚えのある薬の数々に、俺は首を傾げた。
「そう、これ季蛍がこの間体調崩したときもらった薬。よくなってもしばらくは飲み続けるやつ」
蒼先生は怒気を含んだ声で言った。


