電話の向こうでは、咳込むのが聞こえた。







「じゃあ…まぁ薬飲んどいて。帰り寄れそうなら寄るから」







「いいよ……、悪いもん。」







「いいから。……あんまり遅くならないうちに家に行くね」






「ごめんね」








「大丈夫。……切るよ」








「ケホケホ、…ッうん」