体温計が鳴ると、表示を見て少し苦笑いしてしまった。 「いくつ?」 「……なんか微妙」 「見せて」 パパに体温計を渡せば 「7度…?」 「ちょっと気分が悪いだけ。大丈夫」 「……そうか、まぁ微熱だし」 「そうそう、微熱だし」 「愛優は大丈夫だろ…季蛍は上がるけど」 そう言ってキッチンの方を見た。 「……じゃあ少し寝るね」 「あぁ、うん」