半分いかないところで、諦めて手元を止めた。 「もう無理」 パパは少し立ち上がって、私のお皿の中を見る 。 「ごちそうさま」 食器をキッチンに持って行って、自分の部屋へ行こうとすれば… 「愛優」 やっぱり…とめられた。 「座って」 パパはさっきまで座っていた席を指指した。 「計って」 体温計を渡されて、受け取るのを控えようとするけど…パパの目線が痛くて諦めた。 「熱、多分ないよ…?」 「俺もそう思う」 「じゃあなんで……」 「……なんとなく」