昼食が用意されると、皆で手を合わせて食事に手をつけた。 だけど食欲のない私は、昼食を見つめるだけ。 だからといって何も食べないと不審に思われるから、コップに注がれたお茶を時間をかけて飲み込んだ。 パパの隣に座るお母さんも、やっぱり食事を見つめるだけ。 「……食欲なくても食べないと薬飲めないよ」 「…あんまりお腹がすいてない」 「何かお腹の中に入れないと」 「……わかってるけど」