……──「蒼先生ー、早く寝た方がいいですよ」
「りょうかーい。寝るよ」
そんなやりとりを高島として、とりあえずカフェに寄る前に家に寄ってみた。
何かあるといけないから…。
電話が会ってからもう数時間がたつ。
家の戸を開けると、リビングの椅子に腰をかける季蛍がいた。
「…ただいま。さっきの電話何?」
「…あれ、早い……んだね」
「いや、これからゆり子ちゃん所行く。それより何かあった?」
季蛍の椅子の元にしゃがんで季蛍の顔をのぞき込む。
「……電話、ごめんね。忙しかったよね」
「……何の用だったの?すごい気になってたんだけど」
「………」
目が合うと、まるで思い出したかのように目を潤ませた。
「何……何かあった?」
「……」


