「なんで泣きやまないのーッ」







夏をどれだけあやしても…泣きやんでくれない。







「ヒッグ……ヒッグ……」









とその時






カチャ……──────とドアが開いた。








「ただいま……。」








蒼は家の中に入ると、不思議そうに夏来を見た。








「どうした?夏」







「ヒッグ…パ、、ヒッグ」








夏来が蒼に手を伸ばし、蒼はその夏来を抱える。







夏来はお父さんっ子か……。








「ヒッグ……」








「どうしたの……ん?」








「…ヒッグ…………」