「高島せんせ~ッ」
今度は季蛍が俺の隣に腰をかけて、季蛍は高島に手を伸ばした。
「返してください!!」
「ん?あぁ、ダメ」
「どうして!!」
「……ダメなもんはダーメ。蒼先生、季蛍…この間体調崩した時に病院行ってたんですよ?
その処方箋鞄に入ってたの見つけたんですよ。俺」
そういって高島は白衣のポケットから、ここではない病院の処方箋を出した。
「何、見せて」
高島に手を伸ばすと、高島は処方箋を俺に渡した。
「返してッ」
そういって手を伸ばしてくる季蛍を阻止して、処方箋を眺める。
「ふ~ん……病院行ったんだ」
「高島先生!!蒼には内緒にって言ったじゃないですか!!」
目を潤ませて季蛍は言う。
「ダメだよ、黙って病院で貰ってきた処方箋を蒼先生に渡さないなんて。無ー理」
「……っ」
「……よく行けたね、高島じゃないのに」
「私子供じゃないからッ…」


