今日も睡眠不足の体で出勤。
頭が働かない。
昼食の時間は食堂に行くものの、何も食べずに座るだけ。
皆の食事を眺めているだけで十分…。
なんだかいつもの季蛍みたいだ。
そうして座っている俺の頬に、冷たい何かが触れた。
「蒼先生」
「……あ」
「何で座ってるんですか?何も買わずに」
頬に触れたのは高島が手に持っていた水のペットボトル。
「…冷たい」
「あ、ごめんなさい。つい」
高島は俺の向かい側に腰をかけた。
「…蒼先生元気ないですね?珍しい」
「寝不足なんだよ………」
目を半分閉じると眠ってしまいそうになるから、なんとか目は開ける。


