荷物を下ろして寝室のドアを開けると、毛布にくるまる季蛍が寝ていた。 「…季蛍、」 軽く叩くと目を開けて、眠たそうに俺を見上げた。 「ご飯できたからリビングおいで」 「……お腹すいてない」 「薬買ってきたから」 「……」