朝食を先に夏来ととっていると、





「跡が残っちゃうから心配してるんだろ…」







「跡なんていいもん」








「はい、これで冷やしとけ」








「………ありがと」







「季蛍も早くご飯食べないと遅刻するよ」









「わかってる」









「全く」









「……火傷ってあんまり痛くないね」










「…冷やしてるからだろ」









「…………」









そっか、と笑うお母さん。









……ほんとに…微笑ましいというか…なんというか。