「ふぁぁ……」





リビングで朝ご飯ができるのを待っていると、お母さんがキッチンから出てきた。








「愛優……悪いんだけど…」








「え、何、どしたの…」








「……いや、火傷」








「火傷?」









「鍋に手が当たって…。お味噌汁もかかった…」








そういうお母さんの手の甲は、真っ赤。








「あーあー……冷やさないと」