翌朝も…─── 「待てよ」 夏来を下ろしてリビングを出ようとする季蛍の腕を掴まえた。 「離してよ…」 「お前体重計って」 「絶対にやだ。私することあるんだよね」 「その前に体重を計れ」 「嫌だ」 「……いつもに増して痩せたんじゃないのか?季蛍」 「………」 「食べないから」 「だって…食欲ないから…」 「いいから計れ。」 「……ほっといてよ」 「ほっといてはないだろ?…ほら」 腕を引っ張って洗面所へ。