物音で目が覚めて、伸びをした。 「……朝」 「構ってちゃーん?おーはよー」 「……るさい」 「朝、季蛍」 「………今起きる」 寝室にいる私にも聞こえるくらいの音で、夏来の上機嫌な声が聞こえる。 「夏も起きてるから」 「……もう少し寝てる」 「………。 じゃあ起きたらおいで」 頷きで返すと、蒼は寝室のドアを閉めてリビングへ行った。