リビングを何往復もしていると、蒼が私の背中にボールを投げてきて。 「……」 無視すれば、もう一回投げてきて。 「痛!何?」 「痛くないだろ、やわらかいんだから」 ………確かにスポンジボールだけど。 「なんで怒ってんだよ」 「別に怒ってなんかないもん」 「怒ってんじゃん」 「……もー!怒ってないもん…」 また投げてきたボールをキャッチして、蒼に投げ返してから洗面所に逃げ込んだ。 ……怒って…ないもん