─── ───────「じゃ、行ってきます」 「いってらっしゃい、気をつけてね」 「うん。……陽も危ないことするなよ」 「大丈夫、今日はずっと家にいる」 「うん。……じゃあね」 「待って」 「…どうかした?」 玄関先で目を瞑る陽の頬がピンクに染まる。 「…行ってきます」 そう言って陽の唇に唇を重ねた。