店を出て家の方向に歩いていくと、小さな公園に突き当たる。 その公園を覗くと、やっぱり陽がベンチに座っていた。 「陽」 「港ッ…」 部屋着で外に出てきたらしい陽の唇が青くなっている。 「……そんな格好で外出たらだめだろ?」 「……ごめん」 「ご飯は?」 「……食べてない」 「家帰って食べよ、作るから」 「……ぅん」 「歩けない?」 「……大丈夫そう」