眠たそうにウトウトする季蛍は、俺の腕にしがみついてスヤスヤ寝息を立て始めた。
やっぱり疲れやすいんだろう。
……こんなところで寝てしまうくらいだから。
「あれ~?季蛍寝ちゃったんですか?」
「うん……疲れてるみたい」
高島はそう言うと、俺たちのことを変な目で見つめた。
「……んだよ」
「……いや、…なんか羨ましいなぁー…みたいな」
「……可愛いだろ、季蛍」
「っはは、蒼先生嬉しそ」
「…るさいな」
「可愛いですよ、季蛍」
「……っていうか高島彼女は?」
「あー、まぁ正式には嫁なんですけど。ゆー……1ヶ月したらアメリカに帰る予定だったんですけどね…。
なんか仕事の都合で日本にもう少しいてもいいことになっちゃって」
「あ、そーなの」
「はい。だからまだ…いるんですよ、ふふふ」
「デッレデレ」


