「ほらー、どんどん飲んで下さいね~」
「奢りなんですから」
どこかの科の医者が、来週アメリカに行くとかで……それの飲み会らしい。
なぜそこに俺と季蛍も呼ばれるのか不明だ。
だけど…医者の付き合いってのは、そんなに単純なものじゃないから。
ただ、俺が心配しているのは…体調の優れない季蛍がお酒を飲むこと。
俺の隣で飲んでくれればまだしも、先輩に連れられて奥に行ってしまっているから。
ちなみに隣には烏龍茶を飲む高島がいて。
「……高島お酒飲まないの?」
「あー……飲みたいですけど明日早いんで」
「そっか」
「蒼先生タクシーですか?」
「んー……まぁそういうことになるよね」