飲み込んだ季蛍は顔を曇らせて、下を向いた。 「戻しそうなら……ほら…タオル」 「大丈夫、飲めた…」 顔を上げて、季蛍は少し笑った。 「……蒼、なんでもしてくれるんでしょ?」 「あー……うん。いいよ」 「……」 「何して欲しいの?……ご褒美」 季蛍は俺を一瞬見て、顔を赤くして目線を逸らした。 「………あのね…」