───── ────────「あーん」 「……食べない」 「食べるってさっき言ったじゃん」 「やっぱり食べない…」 「季蛍」 「…やだぁ」 「薬が飲めないだろ」 「………いーもん…」 「ほら」 スプーンで運んでいけば、ゆっくりと口の中に含んでくれた。 タオルを季蛍の口元持って行って、何があってもいいようにするけど、季蛍はそのタオルを嫌がる。 「……吐かないもん」 「念のためだよ」