季蛍の体調が悪くなって、どうしても拗らせたくない俺は…嫌がる季蛍を連れて、無理矢理病院へやってきた。








元々今日は仕事で、帰宅した季蛍がまた目眩がする、と玄関に座り込んでしまったので、さすがの俺も黙ってはいられなくなったからだ。













「こんなに目眩が続くの、いくらなんでも貧血じゃない」













「貧血なの!大丈夫なの!」













「季蛍」












「………」













「自分でも気づいてるだろ。おかしい、って」











「………」












「大丈夫、ちゃんと高島に連絡してあるから」