だけどやっぱり目眩がしているみたいで、車から降りてもしばらく俺に寄りかかっていて。 「…ごめん」 「季蛍…結構酷いんじゃないの。目眩」 「……大丈夫、クラクラしてるだけだから」 「寄りかからないと立ってられないの相当だよ」 「……大丈夫」 「貧血っていっても……ちょっといつもより酷いよ」 「……」