「動かないで」 「先生ー、痛くしないでね?」 「どうだろ」 果織ちゃんの検査もあっという間に終わって、果織ちゃんはニコニコと微笑みを私に向けた。 「慣れちゃった」 「すごいねー、偉い」 「ん?次遥人くん?」 片付けをしながら蒼は首を傾げる。 「そう…、遥人くん」 「そっか、………やんないの?」 「…やるけど」