「…今から検査室いこうね」 そう言って彼を抱えると、嫌とばかりに叩いてきた。 「遥人くん。叩かないよ」 看護士が優しく言えば、ムスッとそっぽを向いてしまった。 「検査中は動かないでね」 年が小さいから、言えばわかってくれるだろうけど… 検査室につくと、ちょうど果織ちゃんが座っているところだった。 「あー!季蛍先生」 「おはよ」 「おはよー」 「果織ちゃん今日検査なの?」 「うん、この前できなかったから」 「そっか」