「あー………」 一睡もしてない俺は、病院の中庭で風を浴びていた。 「…はあー…」 そろそろ季蛍も来る頃だろうと思って、医局へ戻る。 「おはよーう」 「あ、蒼先生。おはようございます」 「季蛍来てる?」 「季蛍先生ですか?…来てないですよ」 「そっか。そろそろかな」