「季蛍?何してんの」







「………高島先生」








片手にイチゴミルクのパックジュースを持って、まさに帰ろうとしていた高島先生は、不思議そうに私を見つめた。










「……ん?どした?」










「………いや」










「こんな真っ暗なところになんで座ってんの?」








半笑いで高島先生は言った。








「…ちょっと………ハハ、疲れちゃったなぁ…って」









「……なんなら一緒に帰ろうよ。どうせ蒼先生車乗ってったんでしょ?送ってやるよ」









「い、いいですよぉ…」








「…季蛍、何か俺に隠してない?」









「…べ、つに」








「まぁとにかく…送るから。おいで」