ガラガラッ
「……おはよう」
「お…はよ…蒼先生」
「薬、飲まなかったみたいだね?」
「………」
「こういうこと、何度もあったけど…また飲まないってどういうこと…?」
ちょっと怒ってる様子の蒼は、果織ちゃんに聞くように言った。
「え…だって……その…あの…」
「……お薬、今先生の前で飲んで。」
そう言って蒼は薬を果織ちゃんに渡した。
果織ちゃんはペットボトルの水で薬を流し込み、ゴクリと飲み込んだ。
「……飲めるのに飲まないなんてだめだよ?」
「ごめんなさい……」
「あと…検査明日に回そ。ごめん、俺このあと用事があってね。」
そう言って蒼は果織ちゃんの頭を撫でた。
「あとで来るね。」


