「ごめん、季蛍さん…と蒼…。迷惑かけちゃったな…ありがとう」 「いえいえ。……またいつでも来て下さいね」 そう言ってニコリと笑った季蛍に、俺も頷く。 「…ありがと、本当助かった」 「いやいや」 「じゃあ…元気な赤ちゃん産んで下さいね」 「ありが…と」 か細い声で言った陽さんは、少しだけ笑った。 「じゃあ…お邪魔しました」 「うん」