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───────ピンポーン
ガチャッ
「おかえり。……あがる?」
「陽…は寝てる?」
「起きてるよ。今ちょっと気持ち悪いって」
「そう、じゃあちょっとだけ…お邪魔します」
「どーぞ。」
港が玄関の中に入るのを確認して、俺はリビングへ。
「…陽さーん、港帰ってきたよ」
季蛍がビニールを持って背中をさすっていた。
「季蛍、…陽さん戻してる?」
「いや…気持ち悪いだけって…」
「そっか……」
「陽」
リビングに入ってきた港は、心配そうに陽さんの様子を伺った。
「ごめん、季蛍さんありがと…」
季蛍からビニールを受け取った港は、陽さんの隣に座って頭を撫でた。
「遅くなってごめん。……落ち着いたら帰ろうか」
ゆっくりと頷いた陽さんは、座る港の服の裾を握った。


