ソファの下にしゃがむ俺は、陽のことを見上げながら
「…赤ちゃん産まないだなんて言わないの。陽のこと選んで来てくれた赤ちゃんなんだから」
「もうやだぁッ……」
そう言う陽はほんと………辛そうだった。
「…辛いのわかるけど……俺も来週休みとったから。」
「…グス、ヒッグ、……ッ」
「陽の為ならなんでもするから。……我慢しないの」
こうして弱音を吐いてくれるから、俺もなんだかんだ助かる。
ずっと我慢したまま、限界の時に爆発されると…俺もどうしていいかわからなくなるから。
涙を止めない陽を抱き寄せて、しばらく頭を撫でていた。


