「………ッ」







唇を噛む凜のことを抱き上げて、リビングのソファに下ろした。










「こんな血、どうやったら出るの?」









「……。」










傷が浅かったからよかったものの…。












血を止めながら凜を見つめる。













「……何やってた?こんな時間に」











「………」











「凜。…怒らないから言え」











「…………」












「言わないとわからない」














「………言わない」