────── ────────ガッシャーン 大きい音で飛び起きて、枕元の時計をみると夜中の三時。 何事だと辺りを見回すと、隣に寝ているはずの凜がいなかった。 「凜…」 呼ぶけど返事がないことからして、きっとここにはいないんだろう。 寝室から出てみると、リビングの電気がついていた。 「……凜~」 俺が凜を見つけたのはキッチンで。 「……おい、凜…何してるの?」 キッチンの電気をつけてみると、そこには右腕から血を流す凜がいた。 「……何やってたの…」