洗い物を終えた凜は、俺の前に腰をかける。 「えへへ、間違えちゃった」 間違えちゃった、をえへへに添えて言える凜は…きっと反省していない。 「まぁ美味しいからいいんだけど」 「そう?良かった!」 凜の目が一番輝く瞬間は、俺が凜のご飯を ‘おいしい’ と言ったとき。 だから……やっぱり俺はそんな凜を相手にして良かったといつも思う。 あの目の輝きで、笑ったときは…俺の心臓を持って行くんじゃないか、とも思う。