「熱下がんないと退院できないんだよ?だったら薬変えようよ~」










なんて言いながら季蛍の腕を握って。










「ま、……って…何する…」










「点滴。このままじゃ上がるだけでしょ」






   




「嫌だって何回も言ってるじゃん!やりたくない!」









「自業自得だろ?自分で動いて痛い思いしたんだから」







季蛍の腕を軽くさすりつつ、入りそうな場所を探して…。










「……目瞑ってろ。すぐ終わるから」









目をゆっくり閉じた季蛍を見てから、点滴を刺した。