いつもより早く病院へ来た俺は、季蛍の病室へ。
まだ寝てるかな…。
────ガラガラガラ
だけどそこには、病室の床に座っている季蛍。
「あれ?……何、どうした?」
「……んー」
「こんな朝早くから起きてるの、珍しいね」
なんて言いつつ電気をつける。
「……うわ。」
電気をつけて改めてみてみれば、点滴が倒れていた。
「……これ季蛍がやったの?」
「倒れちゃったの…、」
季蛍の顔は赤く火照っていて。
「……さっ…き、頭痛いの我慢で…きなくて、胸苦しくなっ…て、ナースコール押そうと思ったのに……、どっかいって…ッ」
「……どっかいって、ってそこにあるけど」
苦笑いしつつ座る季蛍を抱き上げて。
「……先生んとこ行こうとした…」
「…先生……って高島?」
「うん」
「そっか」