────「季蛍、………季蛍!!」 「ん、んん…」 「どした?今ナースコール押したよね?」 布団の中を覗くと、季蛍が肩を震わせていた。 「どうした?」 「ん…」 ブルブルと体を震わす季蛍の手は、冷たく冷え切っていた。 「季蛍寒い?」 暖房がついていて、薄着に白衣の俺でも暑い位なのに…。 「寒、……ぃ」