「高島先生がそろそろ来るそうなので、その前に熱計って下さい」
微笑んだ島内さんの手には体温計。
それなのに私の手は動かない。
いや…、動かさない?
「高島先生…来ちゃいますよ?」
そう島内さんが言った数秒後、病室の外で音がして…
ガラガラッ………────
「おっはよー。」
………高島先生。
また布団に潜ろうとすると、
「潜んないよー、体温計ってからね」
と無理矢理布団を剥がされた。
「ん、わぁっ…」
嫌と抵抗する暇もなく、ボタンを開けられた。
「体温計ってご飯食べて。とにかく熱が下がるまで安静にしてくれないと困るから」
「……はい」


