嫌だと何回も腕をばたつかせても、蒼は苦笑いのまま引っ張っていく。 「熱があるんだから大人しくしな」 待合室を横切って、私は蒼にされるがまま。 「嫌ああッ」 「高島の言葉ちゃんと聞いてた?高島がこれまでの中で一番酷いかもしれないってよ?」 「……………」 「これでも放っておくって言うの?無理だよね」 「………」