そんな風に笑っていた俺も、数日後には笑い事じゃない。 「……季蛍、何、吐いた?」 寝室を飛び出しリビングを横切る季蛍が洗面所へ行くから、びっくりした。 「……吐いた」 そう言って座り込んでしまう季蛍は、やっぱりいつもの風邪と違う。 「……薬効かないね。ちゃんと飲んでるのに」 「ぅ…ん」 「……咳も…肺の音も。良くない」 「………」 「明日病院行ってみる?薬もらってから大分たってるしね」 「………」 「高島には俺伝えとくからさ。明日行ってみよっか。」 「でも、」 「ん?」 「…やだ」