その日の夜。 帰ろうと支度していた俺の元へ、季蛍が帰ってきた。 「おかえり」 「……………」 「ハハ、怒られたんだ。その顔は」 「……ずっと怒られた」 「も、帰るよ。」 「……うん」 「何か言われた?こうしろって」 「………これ以上酷くなるようじゃまた入院になっちゃうよって言われた…」 最後はすごい小声になった季蛍。 「入院、ね。よっほど悪かったんだ、今日の音」 「…。」 また泣きそうな顔をするから、 「でも大丈夫だろ、これ以上熱も上がらなきゃ。」 「………うん」