───── ────────ピピピピッ ピピピピッ 「8度8分……か」 昨日薬を飲ませておくべきだった、と後悔。 「…季蛍、おはよ」 「………は…よ」 「喉、やられてんね」 「…うん」 「顔色悪いね」 「………」 「今日仕事代わろうか」 首を振る季蛍に少し微笑みかけて 「……今の季蛍は無理だよ。熱上がってるもん」 「いい…。行く……」 「……はぁ。季蛍…お願い」 「大丈夫、全然大丈夫、行ける」 「…季蛍」