………────ガラガラ そっとドアの隙間から覗くと、季蛍がちょうど高島に白衣を脱がせてもらっているところで。 「…ごめん」 「あ、蒼先生」 「熱、どうだった?」 「…8度…4です」 「んん…。上がってる」 俺が季蛍を睨めば、季蛍は俺を涙のいっぱい溜まった目で見上げる。 「…俺は知らないよって言っただろ」 「………。」